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某・梅田望夫が「残念」と言ったらしいが、そもそもアンタに言われたくないよって話。

いやまあ、かつてはそれなりに影響も受けたお方なので、別に酷評する気もないけれども、こんな決別宣言まで書いちゃった人間としては、ここ一連の議論を見て表題のように思うわけであります。ってか、あんたサバティカルに入ってたんじゃなかったっけ?

日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3) – ITmedia News

Web、はてな、将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編) (1/3) – ITmedia News

一連の発言や書籍の内容、これまでの言動から想定するに、梅田望夫という人はシリコンバレーのネット事情には詳しくても、日本のインターネットを取り巻く環境や日本特有の状況にはびっくりするほど「うとい」という事が言えると思う。彼は、日本のインターネットがなんで「バカと暇人のもの」になってしまっているかも、そこに何故(彼が言うハイブロウな知的エリートたる)「上の人」が出てこないのかも、多分よくわかっていないんじゃないだろうか。

このことを、一番うまく説明してくれたと思ったのが、ガ島通信の下記の記事だった。

日本のネットで本当に残念なこと 「梅田発言」の波紋 インターネット-最新ニュース:IT-PLUS

なぜなら新たなメディアは従来の枠組みや序列といったパラダイムを変化させる力があるだけに、中高年にはネットに参加するメリットが少ない。既存メディ アとともに既得権益を守ったほうが得だからだ。一方、ネットの「大衆」は40代以下が中心で、従来のコミュニティーから締め出された人々も少なくない。こ のような世代間対立を内包した日本のネットの状況を解きほぐさなければ、ネットを知のインフラにし、日本発のサービスを世界に展開することはできない。

そう。日本の既にハイブロウと呼ばれる人たちは、基本的に既得権の中に閉じこもってた方が安泰なので、ネットなんていう学歴も経歴も資格も何もかもが剥ぎ取られ、丸裸の自分を見せなければいけない場には出てこないんですよ。だって、出てくるインセンティブが欠片もねーもん。あるとすれば、それこそ暇人か趣味の世界なわけだ。

日本のウェブに「上の人」が出てこない理由 – 雑談の達人

日本のネットが「残念」なのは、ハイブロウな人たちの頑張りが足りないからかも知れない(追記あり):小鳥ピヨピヨ

上のブログ2つでも述べているが、ハイブロウでないとされるサブカルチャーのインフラとしては、日本のネットも非常に良く機能しているとオレは思う。というかニコニコ動画やpixivやナタリーなんかを見てると、むしろ先をいってる面もいっぱいあるのではないだろうか。たしかにこれらは、文化の本流でもなければ、知的エリートが高度な議論を酌み交わす場でもない。しかし、そこで生み出されつつある新しい価値はたしかに存在しているし、それらが今後も本流にならないと誰が言えるだろうか。

革命的なものや破壊的なものは、得てして傍流から現れ、そしていつしか本流と言われたものを飲み込んでいくのである。これって、あなたがWeb自身をさして言ってたことじゃなかったでしたっけ?

そういう意味では、十分日本のネットも成長してきてるし、決して残念なものじゃないということだけは強調しておきたい。特に去年の4月26日の長野を知る者としてはそう思う。なんつうかこう、2ちゃんねら~とかも舐められたもんだねww

さて、まあ別にオレ個人としては、梅田さんをdisる気もそんなにないんだけど(どっちかてと切込隊長のこんな気持ちに近いw)、なんかオープンソース関連で壮大な一騒動があったようで・・・

梅田望夫オープンソース騒動まとめメモ – iYappoList::Writing

ギークな人達が梅田さんをdisる唯一の理由 – プログラマになりたい

海部さんと梅田さんに知って欲しいオープンソースの三つのポイント – ひがやすを blog

なんというか、結局大してどうでも良い議論で終わってる辺りが悲しい。どうせなら、これぐらいのどでかい花火を打ち上げてもらいたかった。

ネットの炎上は人類進化の必然で、健やかなる新時代を拓く鍵かもしれない – 分裂勘違い君劇場

自分の会社が作っている断頭台に、自分の首を切断された梅田望夫氏

結局の所、梅田望夫氏の「偉さ」を解体し、無化したのは、Webでもなければ、ブログでもなければ、ソーシャルブックマークですらない。

個別具体的なソーシャルブックマークサービスである、はてなブックマークに組み込まれた個別具体的な「権力解体仕様」が、株式会社はてなの取締役の梅田望夫氏の「偉さ」を解体し、無化したのである。

梅田氏は、やがて自分の首の上に刃を振り下ろす運命にある断頭台を作っている会社の取締役に嬉嬉として就任したわけである。
だから、彼の存在には二重の意味で歴史の皮肉がかかっている。

一つは、やがて彼の「偉さ」を解体・無化する断頭台の開発を可能とする人類史的な社会インフラであるWebの旗振り役を務めたこと。

もう一つは、そのWebというインフラの上で、自分の首を切断する断頭台を直接的に開発する会社の取締役に就任したことである。

分裂勘違い君の名文は、めちゃくちゃなようでいくつか本質をついていると思う。とくに日本のWebが高い匿名性を持っていることと絡めて考えると、この「偉さ格差の是正」ってのは、実は日本のWebが持つかなり大きな機能なんじゃないだろうか。そして、そう考えると日本のネットは、(いわゆる)偉い人たちにとってはとっても好ましくないものだったりするって事に気づく。

かみつく相手が違うのでは – Tech Mom from Silicon Valley

そして、梅田さんがここで「仮想敵」として批判しているのは、「オープンソース的なるもの」の根付きを阻んでいる「旧型日本社会の悪弊」であり、「拝金主 義・効率主義」に凝り固まった人々であり、「マジメにやりたいと思う人の揚げ足とって引きずりおろす嫉妬の文化と大衆の愚」、なのだろうと思う。

たしかに我々はかみつく相手を間違えている。しかしそれは、海部さんがいうような抽象的なものではない。もっと具体的で、形と意志をもった何者かだ。別にこれは陰謀論を唱えている訳ではないよ。今の日本では、そこかしこで出てきてるだろう、ネットを規制し、自由な議論を封じようという動きが。中高生のケータイ所持を巡る騒動なんてのはその際たるもんだ。

モヒカン族の矜恃がオープンソースを支えてる、のかも? – 狐の王国

行動を起こす理由は「おもしろそうだから」で充分だ。できない理由を並べて土俵にあがることを避け続けてるようなやつらに、どうせ「ハイブロウ」な議論なんて期待できねーよ。

やる気があるならちゃっちゃと出てこい。ぐだぐだ言ってねえでブログ書けよ!

オレもKoshianとまったく同じ感想を持ってるが、一つだけ違うことがある。残念な事に、敵はこっちの土俵には上がってこないってことだ。だからこちらが、向こうの土俵にまで行って勝負しなけりゃなんねえ。端からこっちはハンデをしょってるって訳だ。そして残念な事に、味方はとっても少ない。

日本のネットで本当に残念なこと 「梅田発言」の波紋 インターネット-最新ニュース:IT-PLUS

さらに、ネットを取り巻く社会環境は曲がり角に来ている。ネットベンチャーの一部は、ネット上の誹謗中傷を放置しているといった声や携帯サイトが未成年の出会いを助長しているといった批判に十分に対応できず、社会とのコンフリクトを修正できていない。

政治や行政へのロビー活動やメディア対応も未熟で、マスメディアでネガティブに取り上げられることも多くなっている。社会になかったものを生み出すベンチャーには企業と社会を調整する「大人」が不足している。

日本のネットサービスをもっと伸ばすためには世代をつなぐ人物が必要だ。日本で最近強まりつつあるネットへの規 制は、ネットが社会の中で大きな存在となり、無視できなくなっていることの表れでもある。日本のネットが曲がり角を迎えている局面で、梅田氏の「日本の ウェブは残念」発言が中高年に広がるようなことになれば、日本のネットの勢いはますます削がれるだろう。

藤代さんは世代間をつなぐ「大人」の必要性を説くが、残念ながらそんな人物は現れないだろうと、オレは絶望している。なにせそのポジションに一番近かった人間こそが、梅田望夫であり、彼ですらがこんな有様なわけだから。

結局のところ、誰かが現実に足を踏み出して、何かの神輿を担いで、向こうの土俵で戦うしかないんだろう。。。海外に行って遠巻きに見てる連中が何か言ったところで、当事者でない貴様等に何がわかるというのだ。戦いの現場はまさに今ここ・この国にあって、そこで実際に動けるものしか現実を変えることは出来ない。だからもう、当事者になる気のないアンタらにgdgd言われたくないんだよ。

オレがMIAUとか背負ってるのも、そのための一つの神輿になれる可能性がそこにあるからだ。だからネットのみんなにお願いしたい。「面白そう」とか「良いネタだねw」って気持ちでも良いから、なんでもよいのでネットから一歩現実に踏み出して、社会のために良くなると思うことを行動してみてほしい。一人一人がそうやって一歩を踏み出したときに、この国の何かが変えられる。あらゆることに絶望しきったオレでも、それだけは未だに純粋に信じてたりするんだ。

何もしないで崩壊していくのを待つなんて、まっぴらゴメンだ。絶対に新しい創造的破壊を生み出して見せる。オレの残りの生涯は、そのための博打みたいなもんだと今では思っている。

何も破壊しない日本が破壊される – 池田信夫 blog

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某・梅田望夫が「残念」と言ったらしいが、そもそもアンタに言われたくないよって話。 from 東京ドーム地下6階
trackback from 雑談の達人 09-06-24 (水) 16:10

日本のウェブに「上の人」が出てこない理由

少し旬を過ぎてしまった感はするが、「ウェブ進化論」の著者である梅田望夫氏が、かつてウェブに対し知的エリート層の社会的インフラとしての役割を期待していたのに、それとは程遠…

trackback from 雑談の達人 09-06-24 (水) 23:46

日本の「上の人」は「海外」に弱い。

「上の人」が一向に出てこようとしない日本のウェブの現状にガッカリしたという趣旨の梅田望夫氏の発言等に関する拙ブログ記事「日本のウェブに「上の人」が出てこない理由」は、な…

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