Home > 格闘技 > TV番組として今回の「DREAM.9」を再評価してみる

TV番組として今回の「DREAM.9」を再評価してみる

以前のエントリーで、TBSはもうちょっとDREAMの地上波をまともに作れよとか散々文句をgdgd書いて叩かれたぱんちらすですw

実は、それ以降のDREAMはスカパー!のPPVで見たりして、地上波(はもう諦めて)チェックしてなかったのですが、先日のDREAM.9の地上波放送を見て、意外におもしろいというか、かなりいい感じなんじゃねーの?と思ったので、改めて先日の放送を再評価してみたいと思います。

ちなみに、まだ地上波でしか見てないので、大会全体の話ではなく、あくまで地上波で放送された試合に限ります。ノーカット版は週末にPPVで見る予定。地上波との比較もやってみたいね。

さて、そもそも今回のDREAMは最初から「視聴率を取りにいく事」が宣言されていたという、いつもと違うイベントではあった。そのために、本来のDREAMであれば非難囂々の超人ハルクトーナメントを企画してみたり、川尻と魔裟斗の関係を煽ってみたり、やたらとKIDにフォーカスを当てたり、挙句には内藤選手のボクシング世界戦との同時中継という離れ技まで繰り出してしまった。これだけ聞くと、地上波の放送はまた、ワンパターンの煽りと微妙な試合とむかつくCM切りの連続で、いつも以上にgdgdだったのだろうと思うのだが、実際に見た感想としては意外とキレイにまとまっていて、ストレスなく見ることができたのだ。

これは一体何でだろう?

一つは、今回のDREAM地上波を対世間向け番組に思い切り舵を切ったことが効を奏したような気がする。それは、主に以下のようなポイントではないだろうか。

  • 生粋の格闘技ファンが見たい試合を切ってでも、わかりやすい試合にフォーカスして放送
  • 魔裟斗、KIDら知名度のある選手を全面的に押し出しつつ、大会ストーリーを訴求
  • 娯楽として割り切った超人ハルクトーナメント(しかもわかりやすいのだけ放送)
  • 放送する試合数を思い切って削減したことで、個々の試合へのフォーカス度がアップ
  • 所やKID、J.Z.カルバンなどHERO’Sで馴染みのある選手を中心に放送

要は、TBSとしても使い慣れたキャラであるHERO’S出身者を中心に放送する試合を絞ったことと、それらの試合がそれなりに良い試合内容だったことで、テレビ番組としてはそれなりに見れる内容に仕上がったのではないかと考えられるのだ。そう、つまりのところ今回はPRIDEを継いだイベントとしてのDREAMというよりも、HERO’Sを継いだイベントとしてのDREAMとして放送したって事なのだろう。んでもって、最後にKIDが判定で敗れるというリアリズムが突きつけられるあたりで、PRIDE的な真剣勝負論をかいま見せたと言えるかもしれない。

そう考えると、これまでのDREAM中継ほどストレスなく見れたことに納得がいく。だって実質HERO’Sなんだから、そんなに下手くそな番組作りにはならない。元々TBSは、K-1 MAXを見ればわかるように、それなりにおもしろい格闘技番組を作る能力自体がまったくない訳ではないのだ。ただそれと、PRIDE的な勝負論の世界とかがうまくマッチせずに来たのが今までだったのではないだろうか。

しかし逆に言えば、PRIDEの延長的なものを強く求める層(DREAMファンの多く)や純粋な格闘技ファン(含 K-1ファン)にとっては今回の放送は不満足だったに違いないw。現実に、ハルクトーナメントへの不満や放送内容に対するそういう声は多い。

DREAM9感想 DREAMが突き抜ける為に何ができるのか | スポーツ☆ちゃんぷる | スポーツナビ+

DREAM側とTBS側が、本当に意思疎通が出来ているのか疑問に思ってしまいます。
笹原さんが「ハルクは自信を持って用意した」と言いながらも、
ハルク終了後にオープニングVTRを流したのを見ると「ここからが本当のDREAM」との意思を感じますし。

TBSの放送は「点と点を繋いで線にする」と言うドラマ性を無視しています。
スポンサーとの兼ね合いや視聴率と戦っているのは理解できますが、
「格闘技を広めたい」という格闘技愛が足りないのでしょう。
プロレス的だと非難する人もいますが、他のスポーツも含めてドラマ性があって思い入れがある方が面白いのは当然です。

DREAM.9 その1 | 好き勝手。 | スポーツナビ+

前評判のわりに
かなり楽しめたハルクトーナメント
面白かった。
これを地上波でなぜちゃんと放送しないのか?
当日抱き合わせでやっていたボクシングに関して
すっきりしないものを抱いている人も多い中
TBSさんにはぜひとも検討していただきたい
お話である。

かかとおとし : 超人トーナメントはパンドラの箱

ハルク同士を当てても意味がないんです。文字通り「意味がない」。
批判されてしかるべき企画と言えるでしょうし、仮に、万が一ハルクが一般視聴者に好評だったとしても、それがフェザー級やその他の「真面目なMMA」に人気が流れるわけもなく、同じようなことをまたやんなきゃならなくなるでしょう。

ほんと、パンドラの箱だと思う。

ただDREAM側の思惑としては、そういう人たち是非、スカパーとかでPPVを見てくれって感じなのではないだろうか。オレは前回の大会から初めてPPVを見たのだが、こっちの番組作りはTBSとはまったく異なっており、本格的な格闘技番組として作り込まれており、試合の解説から煽りPVまで、PRIDEから引き継いだ価値観をしっかり体現している。そして何より、ナレーションは立木文彦だw

しかし、今回のTBS中継がなまじ数字が取れてしまったのは、今後のことを考えると必ずしも良いことばかりとは言えない。もちろん、今回数字が全然ダメであれば地上波撤退の可能性すらあった訳で、そういう意味では首の皮がつながって良かったと思うが、次をどうするか?という大きな問題が立ちはだかる。そう次回大会は、KIDもいなけりゃ、内藤が世界戦やったりもしてくれないのだ。その中で、どう対世間に対して番組を作り上げていくのか?もしかして本当に、魔裟斗vs川尻でひっぱるつもりなのか?

そういう意味では、今回DREAMは一回しか使えない劇薬を使ってしまったのかもしれない。これは、今回の大会の視聴率という意味では効き目があったかもしれないが、次回以降を考えたときにマイナスに作用する可能性すらある。なにせ今大会の地上波では、ゲテモノとHERO’Sはやったけど、DREAMが本当に見せたい(というか、ファンが見たい)格闘技の真のおもしろさやガチの勝負論の醍醐味みたいなのってのは、あんまり放送されてない訳だからね。

この辺は、地上波とPPVでキレイに切り分けて、地上波のDREAMはまったく別物としてなんとかしていくのかもしれないし、当面はHERO’Sっぽさに頼りながら、徐々にPRIDEっぽさを入れ込んでいくのかもしれない。まあなんとも正直、予想がつかん。

でもまあとりあえず、今回のPPVも見た上で、次回DREAMの地上波に少しは期待してもいいかなと思えてきたのは、正直な感想だったりする。

Comments:3

かかとおとし 09-05-29 (金) 11:11

トラックバックありがとうございました。

しかしながら、文章の一部のみを抜き出し、私のブログ「かかとおとし」が「コアなDREAMファン」の枠組みの中に入っていることには異議を申し立てます。
私はDREAMファンではありません。
このエントリーはDREAMのあり方ついて述べたものではなく、ハルクトーナメントが世間をひきつけない理由を書いた文です。
ご確認お願いいたします。

macot 09-05-29 (金) 20:47

地上波エンタメ向け4試合! 有料コア向け4試合! っていうあたりで地上波向けコンテンツと有料向けコンテンツを作ることができて、それでイベントが存続できるのならけっこーよい落としどころじゃないかなー、とか思いました。

あと、TBSは番組の閉め方をもうちょっと工夫したほうがよいと毎回思うんだ。トーナメントやってんだから勝ち上がった選手を並べて次回に向けて盛り上げながら終わればいいのに。KIDを推したいなら、KIDの敗者の弁とかで閉めてもけっこーいい絵になると思うのだがなあ。

ぱんちらす 09-05-31 (日) 21:33

>かかとおとしさん
すみません。ブログの冒頭部分を読み飛ばして、ハルクトーナメントの部分だけ持ってきちゃいました。
一応、すこし本文も訂正しておきました。K-1のブログですもんねw

>macot
そういう意味で、単発のイベント/番組としての作りはマシになったけど、まだ点と点を線で結ぶっていうことが出来てないよね、TBSは。
これが次のイベントにつながる終わり方で締めくくれれば、よりよくなるのはまさにその通り。
PRIDEは、意図してかどうかは知らないけど、なぜかそういう終わり方が多かったキガス。
PPVなんかは、次回への引きも意識してるから、TBSにももうちょっと頑張ってもらいましょう。あと、格闘王の代わりに始まった格闘王子は、アレはあれでありかなとw
あの番組とDREAMとの絡みももっとやってほしいなぁ。

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://www.tokyodome-b6f.com/2009-05-28/panchirast-605/trackback/
Listed below are links to weblogs that reference
TV番組として今回の「DREAM.9」を再評価してみる from 東京ドーム地下6階

Home > 格闘技 > TV番組として今回の「DREAM.9」を再評価してみる

Search
Feeds
Meta

Return to page top