フジテレビの特別ドラマ「黒部の太陽」を見た。まともにドラマなんか見たの、久しぶりだわ。
内容は、日本最大級の水力発電所黒部ダム(通称:くろよん)の工事で戦った男達を描く感動モノ。映画にもなってるし、ドキュメンタリーとかにも取り上げられる事が多いから結構有名。なんで今またドラマになったかは知らんがw 物語は特に、未開の地 黒部に物資を運ぶためのトンネル工事の死闘を中心に描かれる。この工事こそが、もっとも重要かつ壮絶な工事だったからだ・・・と言われている。
最近のドラマにしては丁寧に作ってあったし、香取慎吾以外wの俳優陣はそれなりの演技を見せてくれ、珍しくビデオに撮ってまで2日連続ちゃんと見た。正直素直に感動したよ。
んで、このドラマを見てふと、かつての日本にあって現代の日本になくなったものを感じた。それはまさに「格好いい仕事」の存在ではないだろうか。
黒部の太陽 – 平成エンタメ研究所
時代を感じましたね。
この時代がどんな時代かと言うと……
・男が仕事で格好良かった時代
・土木という仕事が格好良かった時代。
かつて、まだ高度成長期を迎える前の日本には、格好いい仕事が多くあった。それらはまさに地図に残る、国を作り上げる、歴史に残すための仕事だったわけだ。
大義も名分も、やりがいも越えるべき壁も、そして仲間も熱い志も、およそ男が命をなげうってするだけの仕事があったのが、あの時代だったのだろう。そこで生きてる人間はみんな本気だし、真剣だった。命をかけて仕事に取り組む男達がいた。だからこそそれがドラマになり、人々の心を打つのだ。
振り返って、現代の日本にそういう仕事はあるのだろうか。
多くの土木開発・インフラ開発はほとんど終わり、生活は豊かになりすぎ、目に見えて何かを作り出す、大きな仕事はほとんど無くなってしまった。公共事業と言っても、必要のあるのかないのかわからない高速道路を造るぐらいで、もはやそれはやるべ仕事だからやっているのでなく、仕事そのものを創出することが目的化してしまっている。そんなに仕事に、自らの命を投げ出したり、人生をかけて取り組むことが出来るのだろうか?
特に、日本の企業の多くは製造業である。しかし製造業とは、基本的に決まった製品を高品質に低コストで大量に作り上げるビジネスだ。まさにものづくりそのものでしかない。そして、この「もの」がコモディティ化し、新しい価値観やストーリー、物語を見いだすことができなくなった時、ものづくりはただの作業に墜ちる。
ただの作業に、やりがいや熱い志も仲間も、命をかけることも出来るだろうか。オレ達は、悲しいかなそういう時代に生まれてしまった。その中で、本当に命をかけれる熱い仕事に出会えるだろうか。しかし、残念ながらそれらはもう、待っていても与えられない。自ら、見つけなければならない。
でもそのことを、こんな時代に生まれたことを、辛いと思うか幸せと思うかは、また別の話。願わくば、彼らのように、命をかけれる熱い仕事にオレも巡り会いたいと思う。
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Comments:1
- コウジ 09-03-28 (土) 11:16
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TBさせていただきます。
>新しい価値観やストーリー、物語を見いだすことができなくなった時、ものづくりはただの作業に墜ちる。
見事な指摘ですね。
プロジェクトXなんかもそうですが、かつて仕事には物語があった。
現在もそれなりにあるのかもしれませんが。
僕自身も日々の仕事で物語を見出していきたいと思いました。
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- trackback from 平成エンタメ研究所 09-03-28 (土) 11:18
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黒部の太陽
遅くなりましたが「黒部の太陽」。
時代を感じましたね。
この時代がどんな時代かと言うと……
・男が仕事で格好良かった時代
・土木という仕事が格好良かった時代。これ…
