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2008-08-26
「メディア」の多様性を使いこなす能力
「メディアはメッセージである-”The medium is the message” 」と言ったのはマクルーハンだったか。
コミュニケーション科学で一番最初に習うのは「メディア」とは「媒介」であり、重要なのはその中身、いわゆる「コンテキスト」とか「メッセージ」というものであるということだ。「メディア」とはあくまでそれらを媒介するパイプのようなものであって、それが本という形であろうと、TV番組として放送されようと、Webページで世界に公開されようと、コンテキストがきちんと伝わればその違いに大きな差はない、と言われている。
しかし、前述のマクルーハンのメッセージは、「メディア」そのものが、コンテキストと同等のあるメッセージ性を持っているということを意味する。本は本としての、TVはTVとしての、WebはWebとしての、そのメディア固有のメッセージ性を内包しており、コンテキストの内容と関係なく、受け手は必然的にメディアそのものから何らかのメッセージを受け取る。これは、「メディア」が単なる媒介物以上の働きをすることを表しており、その意味では従来のコミュニケーション科学の常識を覆すものであった。彼の「メディア論」が非常に注目を集め、その後のコミュニケーション科学やメディア研究に多大な影響を与えたのは、そのためだ。
そして、ありとあらゆるメディアが跋扈する超多メディア時代と言っても良い現代においては、それぞれの「メディア」そのものが持つメッセージ性を理解した上で適切に使いこなす事が極めて重要となる。メディア・ミックスという言葉は、手垢が付き過ぎて錆び付いたものになってはいるが、現代ほどその巧拙が問われる時代は無いのではないだろうか。これは何も、マスメディアだけに限った話ではない。あらゆるコミュニケーション手段、あらゆるメディア全般に対して言えることだ。
さて、何でこんな堅っ苦しい話をしたのかというと、ふとした事でこんなブログを見ちゃったからです。
マイペイサジコル 「誰の為のウェブサイト?誰の為の同人誌?」のご意見に対して
いやまあ、内容自体は仲間はずれにされた厨房がキレて泣きながら無茶苦茶な論理立てで自分の正義を主張するという、極めて厨房ちっくな文章で、それだけ見れば「あぁ夏ですね」って感じなのですが、どうもこう「何かを創造・発信する」という行為の根幹や「メディア」というものの特性について、まったく無知なのではないかと不安になったのです。
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